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逆境に咲く

4.14と4.16とう日付は熊本にとって特別な日だ。
あれから3年が経った。

4.14大きな地震によってグチャグチャになった店内を片付け、怖かったなーと思いながら翌朝は仕入れに行った。
いくつかの仕事はキャンセルになったが、普通に仕入れをして日常に戻るはずだった。

その夜中。日付が変わってから強烈な揺れ。
店に行くとせっかく片付けた店内がさらにひどい状況になっていた。

倒れた観葉植物やバケツ。割れた鉢、折れた花。
その中から使えそうな花を拾い集めて、いけた。

ほとんどの仕事がキャンセルになり行き先がなくなってしまった。
ただ捨てるのは気が引けたので店の前に置いておいただけなのだけど、この時ここを通った方から、あの時あの花が…というような話を伺えたりしてとても喜んでいただけた。

 

しばらく水が出ないことがわかり営業もできなかったので、被害がひどかった益城町のすぐ隣、熊本市東区にあるONE DROPさんに通ったり泊まったりして、全国各地の仲間やミュージシャン(ライブをよく開催されているので、音楽関連のお知り合いが多い)から届く支援物資を配った。

 

震災の年の年始か、その前年末あたりに描いてもらったイラスト(私がモデル)

The flower that blooms in adversity is the rarest and most beautiful of all.というディズニーの言葉を引用したもの。
元の文の意味は”逆境に咲く花は、どんな花より貴重で美しい”という意味。

イラストでは貴重が抜けているのだけど、描いてくれた人によると、”モノの価値を重視するのではなく ただ美しさや理想の為だけに行動できる様な人だと思ったから 違和感を感じてあえて抜いた”そう。

 

震災の時に花屋としてこの言葉に本当に助けられたのでとても感謝している。

2019.04.16

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